ザガーロ、アボルブと同成分デュタステリド0.5mg [メーカー] Intas Pharmaceuticals Ltd Made in India [成分] 各フィルムコーティング錠には、デュタステリド(IP規格)0.5mg が含まれています。
デュタステリド(Dutasteride)とは、主に男性型脱毛症(AGA)の治療に用いられる内服薬です。元々は前立腺肥大症(BPH)の治療薬として開発されましたが、現在では薄毛治療にも広く使用されています。
デュタステリドは「5αリダクターゼ阻害薬」に分類される薬です。男性型脱毛症(AGA)は、男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼという酵素によって「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることで進行します。
DHTは毛包を縮小させ、髪の毛が細く短くなり、最終的に抜け毛を引き起こします。
デュタステリドは、この酵素(5αリダクターゼ)の働きを抑え、DHTの産生を抑制することで、抜け毛を減らし、発毛を促進します。
AGA治療薬として知られるフィナステリド(プロペシア)と作用は似ていますが、次の違いがあります。
デュタステリド:
5αリダクターゼのⅠ型およびⅡ型両方を阻害
より強力でDHTを約90%以上抑制
半減期が長く、1回の服用で効果が長持ちする
フィナステリド:
5αリダクターゼのⅡ型のみを阻害
DHTを約70%抑制
このため、デュタステリドはフィナステリドよりも効果が強力とされています。
抜け毛を防ぐ
髪の毛の太さや密度を改善する
生え際、頭頂部の髪の量を増やす
ただし、効果には個人差があり、全員に同じような効果が保証されるわけではありません。一般的に服用開始から3ヶ月〜半年程度で効果が現れ始め、約1年で効果が安定します。
一般的に安全性は高い薬ですが、副作用として以下の症状が報告されています。
性欲減退
勃起不全(ED)
精液量の減少
倦怠感、めまい
肝機能障害(非常に稀)
ほとんどの場合は軽度で、服用を止めると元に戻ることが多いですが、副作用が出た場合は医師に相談してください。
女性、特に妊婦や妊娠を希望する女性は触れてはいけません(胎児に悪影響を与える可能性あり)。
肝機能障害がある方は医師に相談が必要です。
PSA検査(前立腺がんの検査)値を下げることがあるため、前立腺がん検査を受ける際は医師にデュタステリドを服用していることを伝えてください。
日本では「ザガーロ」という商品名で医療機関から処方されています。市販薬としては入手できないため、専門クリニックや皮膚科などを受診し、処方を受ける必要があります。