Johnson&Johnson Made in China 海外市場向けのリステリン・トータルケア(通称リステリンNo6)です 日本版と大きな違いは虫歯予防に大変効果的な成分フッ化ナトリウム(フッ素)が入っている事です。諸事情(日本未発売。海外からは送料が高くつく等)により日本では入手が困難な大変レアな商品です。 [成分] 水、エタノール、ソルビトール、香料、ポロキサマー407、安息香酸、ユーカリプトール、スクラロース、塩化亜鉛、サリチル酸メチル、チモール、サッカリンナトリウム、安息香酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、メントール、プロピレングリコール、CI 16035、CI 42090.


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フッ素の虫歯予防効果について

フッ素は、虫歯(う蝕)の予防において世界的に広く認識されている成分である。特に、フッ素化合物を含む歯磨き粉やフッ化物洗口液、フッ素塗布などの使用は、虫歯の発生を抑制する効果が科学的に証明されており、多くの国々で推奨されている。本稿では、フッ素の虫歯予防メカニズム、応用方法、安全性、および効果について詳しく述べる。

1. フッ素の虫歯予防メカニズム

フッ素が虫歯を予防する主なメカニズムは以下の三つに分けられる。

歯の再石灰化の促進
虫歯は、口腔内の細菌が糖を分解して酸を産生し、その酸が歯のエナメル質を溶かすことで進行する(脱灰)。フッ素は、唾液中に存在するとカルシウムやリン酸と結びつき、歯の表面に再びミネラルを供給する「再石灰化」を促進する。この作用によって、初期の虫歯の進行を抑えることができる。

フルオロアパタイトの形成
フッ素がエナメル質と結びつくと、「フルオロアパタイト」という強化されたエナメル質を形成する。通常のエナメル質(ハイドロキシアパタイト)よりも酸に対する耐性が高いため、虫歯の進行を防ぐ効果が期待される。

細菌の酸産生の抑制
フッ素は、虫歯の原因となるミュータンス菌などの活動を抑える作用を持つ。具体的には、細菌の代謝過程を妨害し、酸の産生を減少させることで、虫歯の発生リスクを低下させる。

2. フッ素の応用方法

フッ素は、以下のような形で虫歯予防に活用される。

フッ素配合歯磨き粉
最も一般的な方法は、フッ素を含む歯磨き粉の使用である。歯磨き粉に含まれるフッ素濃度は一般的に1000ppm〜1500ppmであり、これを毎日使用することで虫歯予防効果が得られる。特に、小児では1000ppm以上のフッ素濃度が効果的とされる。

フッ化物洗口
フッ化ナトリウム溶液(例えば、225ppm〜900ppm)を使用した洗口液は、特に虫歯リスクの高い人に推奨される。学校などで集団洗口が実施されることもあり、日常的な歯磨きに加えてフッ素を取り入れる手段として有効である。

歯科医院でのフッ素塗布
高濃度のフッ素(9000ppm〜22600ppm)が含まれるジェルやワニス(塗布剤)を、歯科医院で直接歯の表面に塗布する方法もある。この方法は、特に虫歯リスクが高い子どもや高齢者に有効である。

フッ素添加水道水
一部の国では、フッ素を適量添加した水道水(フロリデーション)が行われており、これによって虫歯の発生率が大幅に低下している。日本では広く普及していないが、アメリカやカナダ、オーストラリアなどでは一般的である。

3. フッ素の安全性と副作用

フッ素は適切な量を使用する限り、安全性の高い成分である。しかし、過剰摂取するといくつかの副作用が生じる可能性がある。

歯のフッ素症
幼少期に過剰なフッ素を摂取すると、エナメル質に白い斑点や着色が現れる「歯のフッ素症」が生じることがある。そのため、小児のフッ素摂取量には注意が必要であり、歯磨き粉の使用量や飲み込みを防ぐ対策が求められる。

急性フッ素中毒
極端に高濃度のフッ素を誤って摂取した場合、吐き気や嘔吐、腹痛などの症状が現れることがある。ただし、通常の歯磨き粉や洗口液の使用では問題になることはほとんどない。

骨への影響
極めて大量のフッ素を長期間摂取した場合、骨フッ素症(骨が異常に硬くなる病気)が報告されているが、通常の生活環境でそのような影響を受けることはない。

4. フッ素の虫歯予防効果の科学的根拠

フッ素の虫歯予防効果は、多くの研究によって証明されている。例えば、フッ化物配合歯磨き粉を使用することで、虫歯の発生率が約24%減少 することがメタアナリシス(複数の研究を統合した分析)で示されている。また、水道水フッ化物添加を行っている国々では、虫歯の発生率が20〜40%低下しているというデータもある。

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